55 歳の男性。下顎左側第一大臼歯部の自発痛を主訴として来院した。来院時の血圧は…
55 歳の男性。下顎左側第一大臼歯部の自発痛を主訴として来院した。来院時の血圧は160/95mmHg、心拍数は70/分であった。フェリプレシン含有3 %プロピトカイン塩酸塩1.8 mL で浸潤麻酔後に罹患歯質の除去を行っていたところ、頭痛と気分不快を訴えた。そのときの生体情報モニタ画面の写真(別冊No. 29)を別に示す。まず投与すべき薬剤はどれか。1 つ選べ。
- ⑴ アドレナリンアドレナリンは昇圧作用があり、血圧をさらに上昇させます。
- ⑵ エフェドリン塩酸塩エフェドリンは昇圧薬で、低血圧に用います。
- ⑶ ニカルジピン塩酸塩カルシウム拮抗薬で、著明な血圧上昇に対して降圧のために投与します。
- ⑷ サルブタモール硫酸塩サルブタモールは気管支拡張薬で、喘息発作に用います。
- ⑸ スガマデクスナトリウムスガマデクスは筋弛緩薬ロクロニウムの拮抗薬です。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑶です。画像は見られないため本文から考えます。来院時から高血圧があり、処置中の痛みや緊張に加えて、頭痛と気分不快を訴えていることから、モニタでは著明な血圧上昇が示されていると考えられ、高血圧性の緊急症が疑われます。まず処置を中止し、カルシウム拮抗薬であるニカルジピンを静脈内投与して血圧を下げます。アドレナリンやエフェドリンは昇圧薬であり、血圧をさらに上げてしまいます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-02.html)を加工して作成