66 歳の男性。しゃべりにくいことを主訴として来院した。1 年前に脳梗塞を発症し…
66 歳の男性。しゃべりにくいことを主訴として来院した。1 年前に脳梗塞を発症したという。検査の結果、現在使用中の全部床義歯にある装置を付与することとした。装置を付与した義歯の写真(別冊No. 28A、B)を別に示す。改善が期待されるのはどれか。2 つ選べ。
- ⑴ 舌圧舌圧の改善には舌接触補助床などを用います。
- ⑵ 咀嚼能率咀嚼能率の改善はこの装置の目的ではありません。
- ⑶ 軟口蓋の位置延長部で軟口蓋を物理的に挙上し、位置を改善します。
- ⑷ 鼻咽腔の栓塞鼻咽腔を栓塞するのはスピーチエイド(バルブ)で、この装置とは異なります。
- ⑸ 鼻からの息もれ鼻咽腔閉鎖が得られ、鼻からの息もれが減少します。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑶と⑸です。写真は見られないため本文から考えます。脳梗塞後の運動障害性構音障害で、軟口蓋の挙上が不十分なため鼻咽腔閉鎖不全となり、開鼻声で話しにくくなっていると考えられます。全部床義歯の後縁から延長部を付与した軟口蓋挙上装置(PLP)で軟口蓋を物理的に挙上すると、軟口蓋の位置が改善して鼻咽腔の閉鎖が得られ、鼻からの息もれが減少します。鼻咽腔を栓塞するのはスピーチエイドです。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-02.html)を加工して作成