53 歳の女性。頰部蜂窩織炎に対し、全身麻酔下に口腔外から切開排膿術を行うことと…
53 歳の女性。頰部蜂窩織炎に対し、全身麻酔下に口腔外から切開排膿術を行うこととした。特記すべき既往歴はなく、気道狭窄の症状も認めない。初診時の写真(別冊No. 5)を別に示す。全身麻酔の気道確保時に使用できるのはどれか。1 つ選べ。
- ⑴ 直視型喉頭鏡直視型喉頭鏡は口腔内に挿入する必要があり、開口障害があると使用できません。
- ⑵ ビデオ喉頭鏡ビデオ喉頭鏡も口腔内への挿入が必要で、高度な開口障害では使用できません。
- ⑶ 経口エアウェイ経口エアウェイは口腔内に挿入するため、開口障害では使用できません。
- ⑷ ラリンジアルマスクラリンジアルマスクは口腔から挿入するため、開口障害があると使用できません。
- ⑸ 気管支ファイバースコープ気管支ファイバースコープを用いれば、開口できなくても経鼻挿管が可能です。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑸です。写真は確認できませんが、頰部蜂窩織炎では炎症が咀嚼筋に及んで高度な開口障害を生じることが多く、正答から本症例も開口が困難な状態と考えられます。開口できない場合、口腔内に器具を挿入する直視型喉頭鏡やビデオ喉頭鏡、経口エアウェイ、ラリンジアルマスクは使用できません。そのため気管支ファイバースコープを用いて経鼻的に気管挿管を行います。全身麻酔の導入で筋弛緩が得られても、炎症による開口障害は改善しないことがあります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-02.html)を加工して作成