50 歳の女性。左側舌の違和感を主訴として来院した。3 か月前から自覚していたが…
50 歳の女性。左側舌の違和感を主訴として来院した。3 か月前から自覚していたが徐々に症状が増しているという。全身状態は良好で、所属リンパ節と遠隔臓器に異常はない。初診時の口腔内写真(別冊No. 12A)、舌の超音波検査像(別冊No. 12B)、MRI 脂肪抑制造影T1 強調像(別冊No. 12C)及び生検時のH-E 染色病理組織像(別冊No. 12D)を別に示す。適切な治療はどれか。2 つ選べ。
- ⑴ 舌亜全摘舌亜全摘は広範に進展した進行癌に行う術式です。
- ⑵ 舌半側切除舌半側切除は中等度以上に進展した舌癌に行う術式です。
- ⑶ 舌部分切除早期舌癌に対し、安全域をつけて部分的に切除します。
- ⑷ 組織内照射小線源を刺入して照射する方法で、早期舌癌に用いられます。
- ⑸ 化学放射線療法化学放射線療法は進行癌や手術困難例に用いる治療です。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑶と⑷です。画像は見られないため本文から考えます。50歳の女性の舌縁に生じた病変で、生検で扁平上皮癌と診断され、超音波やMRIで深達度が浅く、所属リンパ節や遠隔転移がない早期舌癌と考えられます。早期舌癌の治療は、安全域をつけた舌部分切除が標準で、機能を温存したい場合などには小線源を刺入する組織内照射も選択肢となります。舌半側切除や舌亜全摘は進行癌に行う術式です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-02.html)を加工して作成