74 歳の女性。舌尖部の腫脹を主訴として来院した。3 か月前に自覚したが、疼痛が…
74 歳の女性。舌尖部の腫脹を主訴として来院した。3 か月前に自覚したが、疼痛がないためそのままにしていたところ、徐々に大きくなってきたという。弾性硬で軽度圧痛を認めるが、舌の知覚に異常はない。初診時の口腔内写真(別冊No. 20A)、MRI 脂肪抑制T2 強調像(別冊No. 20B)、FDG-PET/CT(別冊No. 20C)及び生検時のH-E 染色病理組織像(別冊No. 20D)を別に示す。適切な治療法はどれか。1 つ選べ。
- ⑴ 摘出摘出は良性腫瘍を被膜ごと取り出す術式で、悪性腫瘍では安全域が不足します。
- ⑵ 化学療法化学療法は単独で根治を目指す治療としては一般的ではありません。
- ⑶ 免疫療法免疫療法は再発・転移例などに用いられ、初回の標準治療ではありません。
- ⑷ 外科的切除安全域をつけて周囲組織ごと切除する外科的切除が標準的な治療です。
- ⑸ 組織内照射組織内照射は舌癌の一部に行われますが、本例では適切な治療とされていません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑷です。画像は見られないため本文から考えます。高齢者の舌尖部に、数か月で徐々に増大する弾性硬の腫瘤がみられ、MRIやFDG-PET/CT、生検を行っていることから悪性腫瘍が疑われ、生検で悪性と診断されたと考えられます。口腔の悪性腫瘍で転移がなければ、周囲の正常組織を含めて一塊に切除する外科的切除が標準的な治療です。摘出は良性腫瘍に行う術式で、悪性腫瘍では安全域が不足します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-02.html)を加工して作成