22 歳の女性。上顎前歯の突出感を主訴として来院した。診断の結果、上下顎両側第一…
22 歳の女性。上顎前歯の突出感を主訴として来院した。診断の結果、上下顎両側第一小臼歯の抜去後、マルチブラケット装置と歯科矯正用アンカースクリューを併用した矯正歯科治療を行うこととした。初診時の顔面写真(別冊No. 30A)、口腔内写真(別冊No. 30B)及びエックス線画像(別冊No. 30C)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。治療後に予想される変化はどれか。3 つ選べ。
- ⑴ FMIA の増加下顎切歯が舌側傾斜して直立し、FMIAは増加します。
- ⑵ SNB 角の減少歯の移動が主体のため、SNB角は大きく変化しません。
- ⑶ 顔面角の減少歯の移動が主体のため、顔面角は大きく変化しません。
- ⑷ 鼻唇角の増加上顎前歯の後退で上唇が後退し、鼻唇角は増加します。
- ⑸ 上下顎中切歯歯軸傾斜角の増加上下顎前歯が直立し、中切歯歯軸傾斜角は増加します。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑴⑷⑸です。画像は見られないため本文から考えます。上顎前突に対して小臼歯を抜去し、アンカースクリューで最大の固定を得て前歯を大きく後退させると、上下顎前歯は舌側に移動して直立します。その結果、上下顎中切歯歯軸傾斜角は増加し、下顎切歯が直立することでFMIAも増加します。上唇が後退するため鼻唇角も増加します。歯の移動が主体のため、SNBや顔面角など骨格の値の変化は小さいと考えられます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-02.html)を加工して作成