25 歳の女性。口元の突出感を主訴として来院した。診断の結果、上顎両側第一小臼歯…
25 歳の女性。口元の突出感を主訴として来院した。診断の結果、上顎両側第一小臼歯、下顎右側第一小臼歯、下顎左側第二小臼歯の抜去とマルチブラケット装置を用いた矯正歯科治療を行うこととした。初診時の顔面写真(別冊No. 16A)、口腔内写真(別冊No. 16B)及びエックス線画像(別冊No. 16C)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。適切な治療方針はどれか。3 つ選べ。
- ⑴ 骨格性Ⅱ級の改善本例の主訴は歯性の突出感で、骨格性Ⅱ級の改善は治療方針とされていません。
- ⑵ 下顎前歯の舌側移動抜歯空隙を用いて下顎前歯を舌側に移動し、口元の突出を改善します。
- ⑶ 下顎歯列正中の右方移動非対称抜歯により、下顎歯列正中を右方へ移動して上下の正中を合わせます。
- ⑷ 上顎右側大臼歯の遠心移動上顎は両側小臼歯を抜去しており、大臼歯の遠心移動は必要ありません。
- ⑸ 左側AngleⅠ級の大臼歯関係の確立左側は第二小臼歯の抜去により大臼歯を近心移動させ、Ⅰ級関係を確立します。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵⑶⑸です。画像は見られないため本文から考えます。口元の突出感を主訴とし、4本の小臼歯を抜去するため、抜歯空隙を利用して前歯を舌側に移動し、口元の突出を改善します。下顎は右側第一小臼歯と左側第二小臼歯を非対称に抜去しており、下顎歯列の正中のずれを右方へ移動して補正し、左側では大臼歯を近心へ移動させてAngleⅠ級の大臼歯関係を確立する計画と考えられます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-02.html)を加工して作成