18 歳の女子。上顎前歯の前突感を主訴として来院した。診断の結果、マルチブラケッ…
18 歳の女子。上顎前歯の前突感を主訴として来院した。診断の結果、マルチブラケット装置を用いて上顎前突の改善を図ることとした。治療中の口腔内写真(別冊No. 31)を別に示す。今後の治療目標として適切なのはどれか。2 つ選べ。
- ⑴ 上顎左側臼歯の遠心移動上顎左側臼歯の遠心移動は、正答から考えられる本症例の治療目標ではありません。
- ⑵ 下顎右側臼歯の近心移動下顎右側臼歯を近心移動させ、残っている空隙の閉鎖や咬合関係の調整を図ります。
- ⑶ 下顎左側臼歯の近心移動下顎左側臼歯の近心移動は本症例の目標ではないと考えられます。
- ⑷ 上下顎歯列正中線の一致上下顎の歯列正中線を一致させることが治療目標となります。
- ⑸ AngleⅠ級の大臼歯関係の確立上顎のみの抜歯症例では大臼歯関係をⅡ級で仕上げることがあり、Ⅰ級の確立は目標とならない場合があります。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵と⑷です。写真は確認できませんが、上顎前突のマルチブラケット治療の途中で、正答から、下顎右側臼歯部に抜歯空隙などが残り、上下顎歯列の正中線がずれている状態と考えられます。今後は下顎右側臼歯を近心へ移動させて空隙を閉鎖し、それに伴って上下顎の歯列正中線を一致させることが目標になります。上顎小臼歯抜歯で上顎前突を治療する場合、大臼歯関係はⅡ級で仕上げることがあり、AngleⅠ級の確立が必ずしも目標とはなりません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-02.html)を加工して作成