36 歳の男性。舌の腫脹を主訴として来院した。6 か月前から気付いていたが、痛み…
36 歳の男性。舌の腫脹を主訴として来院した。6 か月前から気付いていたが、痛みがないためそのままにしていたところ、徐々に増大してきたという。初診時の口腔内写真(別冊No. 6A)、MRI(別冊No. 6B)及び摘出物のH-E 染色病理組織像(別冊No. 6C)を別に示す。診断名はどれか。1 つ選べ。
- ⑴ 脂肪腫脂肪腫は黄色調で、成熟脂肪細胞の増殖からなる腫瘍です。
- ⑵ 多形腺腫多形腺腫は唾液腺腫瘍で、口蓋に好発します。
- ⑶ 膿原性肉芽腫膿原性肉芽腫は有茎性の易出血性病変で、急速に増大します。
- ⑷ 血管腫〈静脈奇形〉無痛性に増大し、拡張した血管腔からなる静脈奇形が考えられます。
- ⑸ リンパ管腫〈リンパ管奇形〉リンパ管腫は小児に多く、透明な小水疱状の外観を示します。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑷です。画像は見られないため本文から考えます。若年成人の舌に、無痛性で徐々に増大する腫脹が生じており、血管腫(静脈奇形)が考えられます。典型的には青紫色で軟らかく圧迫で退色し、MRIのT2強調像で高信号を示し、静脈石を伴うことがあります。病理組織像では拡張した血管腔が多数みられます。リンパ管腫は小児に多く透明な小水疱状を示し、脂肪腫は黄色調でT1強調像で高信号となります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-02.html)を加工して作成