4 歳の女児。上顎右側乳臼歯部の激しい疼痛を主訴として来院した。3 か月前にDの…
4 歳の女児。上顎右側乳臼歯部の激しい疼痛を主訴として来院した。3 か月前にDのコンポジットレジンの脱離に気付いていたが、症状がないためそのままにしていたところ、昨晩から痛みが続いているという。Dに打診痛を認める。初診時の口腔内写真(別冊No. 21A)とエックス線画像(別冊No. 21B)を別に示す。適切な処置はどれか。1 つ選べ。
- ⑴ コンポジットレジン修復激しい自発痛がある歯髄炎の状態で、修復だけでは症状を改善できません。
- ⑵ 生活歯髄切断持続する自発痛は炎症が根部歯髄に及ぶことを示し、生活歯髄切断の適応を超えています。
- ⑶ 抜髄不可逆性歯髄炎で歯髄は生きているため、抜髄が適切です。
- ⑷ 感染根管治療感染根管治療は歯髄が壊死した場合に行う処置です。
- ⑸ 抜歯保存可能な乳臼歯であり、抜歯の必要はありません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑶です。写真とエックス線画像は見られないため本文から考えます。修復物が脱離したまま放置され、昨晩から続く激しい自発痛と打診痛がみられることから、歯髄炎が不可逆的に進行した状態(急性化膿性歯髄炎など)と考えられ、歯髄を全部除去する抜髄が適応になります。歯髄が生きている段階なので感染根管治療ではなく、炎症が冠部に限局した場合に行う生活歯髄切断の適応も超えています。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-02.html)を加工して作成