架橋によって硬化する歯科材料の模式図を示す。図の硬化機構を利用しているのはどれか…
架橋によって硬化する歯科材料の模式図を示す。図の硬化機構を利用しているのはどれか。2 つ選べ。
- ⑴ 歯科用石膏歯科用石膏は二水石膏の結晶が析出・絡み合って硬化するもので、架橋ではありません。
- ⑵ アルジネート印象材アルジネート印象材はカルシウムイオンによる架橋でゲル化します。
- ⑶ グラスアイオノマーセメントグラスアイオノマーセメントはカルシウムやアルミニウムイオンでポリアクリル酸が架橋されて硬化します。
- ⑷ 付加型シリコーンゴム印象材付加型シリコーンゴム印象材はビニル基とSi-H基の付加重合で硬化します。
- ⑸ ポリカルボキシレートセメントポリカルボキシレートセメントも亜鉛イオンで架橋しますが、本問の正答には含まれていません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵と⑶です。図は確認できませんが、多価の金属イオンが高分子鎖の陰イオン基の間を橋渡しして架橋し、網目構造をつくって硬化する機構と考えられます。アルジネート印象材は、アルギン酸ナトリウムが石膏由来のカルシウムイオンで架橋されてゲル化します。グラスアイオノマーセメントは、ポリアクリル酸のカルボキシ基がガラスから溶出したカルシウムやアルミニウムイオンで架橋されて硬化します。石膏は結晶の析出、付加型シリコーンは付加重合で硬化します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-02.html)を加工して作成