26 歳の男性。左側頰部の腫脹を主訴として来院した。左側耳下腺乳頭の後方部に可動…
26 歳の男性。左側頰部の腫脹を主訴として来院した。左側耳下腺乳頭の後方部に可動性、弾性軟の腫瘤を触知する。初診時の造影CT(別冊No. 34A)、造影3D-CT(別冊No. 34B)及びMRI(別冊No. 34C)を別に示す。考えられるのはどれか。1 つ選べ。
- ⑴ 血管腫血管腫は造影で強く増強され、静脈石を伴うことがあります。
- ⑵ 脂肪腫脂肪腫はCTで低吸収の脂肪濃度を示し、造影効果はみられません。
- ⑶ 神経鞘腫神経鞘腫は被膜をもつ硬めの腫瘤で、静脈石は伴いません。
- ⑷ 類皮囊胞類皮嚢胞は口底正中に多く、内容物は角化物などで造影効果はありません。
- ⑸ リンパ管腫リンパ管腫は嚢胞状で、造影効果は乏しく静脈石は伴いません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑴です。画像は確認できませんが、若年者の頰部に可動性で弾性軟の腫瘤があり、造影CTと3D-CTが提示されていることから、血管腫(静脈奇形)が考えられます。造影CTやMRIで血流に富む病変として描出され、内部に静脈石(類円形の石灰化物)を伴うことがあり、診断の手がかりとなります。圧迫で縮小したり、体位で大きさが変わったりするのも特徴です。脂肪腫はCTで脂肪濃度を示し、造影効果はありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-02.html)を加工して作成