5 歳の女児。舌をよく嚙むことを主訴として来院した。同年齢の女児と比較して体格が…
5 歳の女児。舌をよく嚙むことを主訴として来院した。同年齢の女児と比較して体格が大きく、臍帯ヘルニアと低血糖がある。初診時の舌の写真(別冊No. 26A)と口腔内写真(別冊No. 26B、C)を別に示す。適切な対応はどれか。2 つ選べ。
- ⑴ 食事指導咬舌を防ぎ摂食を助けるため、食事の形態や食べ方の指導を行います。
- ⑵ 舌縮小術巨舌による咬舌や機能障害が強い場合には、舌縮小術を検討します。
- ⑶ 咬合挙上板装着咬合挙上板は過蓋咬合などに用いる装置で、巨舌による咬舌の対応にはなりません。
- ⑷ 上唇小帯切除術上唇小帯切除術は上唇小帯の付着異常に行う処置で、本症例とは関係しません。
- ⑸ タングクリブ装着タングクリブは舌癖を防止する装置で、巨舌そのものには対応できません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑴と⑵です。写真は確認できませんが、巨大児で臍帯ヘルニアと低血糖を伴い、舌をよく嚙むことから、Beckwith-Wiedemann症候群による巨舌症が考えられます。巨舌により咬舌や開咬、歯列の拡大、構音・摂食の問題が生じるため、軟らかすぎない食物の選択や咀嚼方法などの食事指導を行い、咬傷を繰り返す場合や機能障害が強い場合には舌縮小術を検討します。タングクリブは舌癖の除去に用いる装置で、巨舌そのものには対応できません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-02.html)を加工して作成