75 歳の男性。下顎歯肉癌に対し全身麻酔下での腫瘍切除術が予定された。全身麻酔導…
75 歳の男性。下顎歯肉癌に対し全身麻酔下での腫瘍切除術が予定された。全身麻酔導入後の生体情報モニタ画面の写真(別冊No. 13)を別に示す。まず投与すべき薬剤はどれか。1 つ選べ。
- ⑴ ニトログリセリンニトログリセリンは血管拡張薬で、低血圧をさらに悪化させます。
- ⑵ リドカイン塩酸塩リドカインは心室性不整脈に用いる薬物で、低血圧の改善には用いません。
- ⑶ エフェドリン塩酸塩エフェドリンは昇圧作用と心拍数増加作用をもち、麻酔導入後の低血圧に用います。
- ⑷ ニカルジピン塩酸塩ニカルジピンはカルシウム拮抗薬の降圧薬で、低血圧には禁忌です。
- ⑸ ランジオロール塩酸塩ランジオロールは頻脈に用いる短時間作用型β1遮断薬で、低血圧を悪化させます。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑶です。写真は確認できませんが、全身麻酔導入後には麻酔薬による血管拡張や交感神経抑制で血圧低下がよく起こり、正答から、モニタには低血圧(徐脈を伴う可能性)が示されていると考えられます。エフェドリンはα・β受容体を刺激して血圧と心拍数を上げる昇圧薬で、麻酔導入後の低血圧に第一選択として用いられます。ニトログリセリンやニカルジピンは降圧薬、ランジオロールは頻脈に用いるβ1遮断薬です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-02.html)を加工して作成