56 歳の男性。睡眠時無呼吸症の診断のもと、内科から口腔内装置製作を依頼されて来…
56 歳の男性。睡眠時無呼吸症の診断のもと、内科から口腔内装置製作を依頼されて来院した。製作した装置の写真(別冊No. 5A)と装着時の口腔内写真(別冊No. 5B)を別に示す。この装置の使用で期待できるのはどれか。1 つ選べ。
- ⑴ 顎関節の安静顎関節の安静は顎関節症に用いるスタビライゼーションスプリントの目的です。
- ⑵ 喉頭口の狭窄この装置は上気道を広げるもので、喉頭口を狭窄させることはありません。
- ⑶ 舌の前方移動下顎を前方に保持することで舌も前方へ移動し、舌根沈下による気道閉塞を防ぎます。
- ⑷ 鼻呼吸流量の低下鼻呼吸流量を低下させる目的の装置ではなく、上気道の開存を図ります。
- ⑸ 肺コンプライアンスの増大肺コンプライアンスは肺の性質で、口腔内装置で増大させることはできません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑶です。写真は確認できませんが、閉塞性睡眠時無呼吸症に対する口腔内装置は、上下顎を一体化して下顎を前方に保持する下顎前方位型の装置(スリープスプリント)が一般的です。下顎を前方へ移動させると、オトガイ舌筋などを介して舌も前方に引き出され、睡眠中に舌根が沈下して上気道を塞ぐのを防ぎ、咽頭腔が広がります。顎関節の安静は顎関節症のスプリントの目的で、気道の狭窄はむしろ改善されます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-02.html)を加工して作成