歯科治療時にアドレナリン含有局所麻酔薬の使用を避けるべき疾患はどれか。1 つ選べ…
歯科治療時にアドレナリン含有局所麻酔薬の使用を避けるべき疾患はどれか。1 つ選べ。
- ⑴ くる病くる病はビタミンD欠乏などによる骨の石灰化障害で、アドレナリンの使用を避ける理由はありません。
- ⑵ 血友病血友病では止血管理が重要ですが、アドレナリン含有局所麻酔薬はむしろ止血に有利です。
- ⑶ 気管支喘息気管支喘息ではアドレナリンは気管支拡張に働き、使用を避ける疾患ではありません。
- ⑷ 慢性腎臓病〈CKD〉慢性腎臓病では薬物の用量に注意しますが、アドレナリン含有局所麻酔薬は通常使用できます。
- ⑸ 閉塞性肥大型心筋症アドレナリンで心収縮力が増すと左室流出路の閉塞が悪化するため、使用を避けます。
解説
正解は⑸です。閉塞性肥大型心筋症では心室中隔の肥厚により左室流出路が狭くなっており、アドレナリンのβ1作用で心収縮力や心拍数が増すと流出路の閉塞が悪化し、心拍出量の低下や失神、不整脈を招くおそれがあります。そのためアドレナリン含有局所麻酔薬は避け、フェリプレシン含有のプロピトカインやアドレナリンを含まないメピバカインなどを選択します。ほかの疾患では通常使用できます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-02.html)を加工して作成