74 歳の男性。咀嚼時の上顎全部床義歯による疼痛を主訴として来院した。使用中の義…
74 歳の男性。咀嚼時の上顎全部床義歯による疼痛を主訴として来院した。使用中の義歯は1 年前に製作したという。初診時の口腔内写真(別冊No. 15A)と義歯装着時の写真(別冊No. 15B)を別に示す。まず行うべき対応はどれか。1 つ選べ。
- ⑴ リラインリラインは床粘膜面全体の不適合に対して行うもので、局所的な床縁の当たりにはまず行いません。
- ⑵ 外科的切除外科的切除は刺激除去後も残る線維性増殖などに行うもので、最初の対応ではありません。
- ⑶ 義歯の清掃指導清掃指導は重要ですが、床縁の機械的刺激による疼痛の原因除去にはなりません。
- ⑷ 義歯床辺縁の調整原因となっている義歯床辺縁を調整して刺激を除去することが、まず行うべき対応です。
- ⑸ ティッシュコンディショニングティッシュコンディショニングは粘膜全体の変形などに行い、局所の床縁による疼痛にはまず辺縁調整を行います。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑷です。写真は確認できませんが、使用中の義歯で咀嚼時に疼痛があり、口腔内に義歯床縁に一致した潰瘍や発赤がみられる場面と考えられます。義歯床辺縁の過長や不適切な形態による局所的な圧迫が原因であれば、まず原因となっている床縁を削合・調整して刺激を除去します。リラインや外科的切除は、刺激を除いても改善しない場合や床全体の不適合がある場合に検討します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-02.html)を加工して作成