作業用模型上で適合良好であった全部金属冠を試適したところ、支台歯上で浮き上がりを…
作業用模型上で適合良好であった全部金属冠を試適したところ、支台歯上で浮き上がりを認めた。浮き上がりの原因で考えられるのはどれか。2 つ選べ。
- ⑴ 印象体の硬化完了前の撤去硬化完了前に印象体を撤去すると印象が変形し、模型と実際の支台歯がずれて浮き上がりの原因となります。
- ⑵ 隣接面コンタクトの調整不足隣接面コンタクトの調整が不足して強すぎると、冠が隣在歯に当たって支台歯に浮き上がります。
- ⑶ 歯型の歯列模型からの浮き上がり歯型が浮き上がった模型では冠が低く作られやすく、口腔内での浮き上がりの典型的原因とは考えにくいです。
- ⑷ チェックバイトのトリミング不足チェックバイトのトリミング不足は咬合関係の再現に影響しますが、冠の浮き上がりの原因ではありません。
- ⑸ 埋没時のワックスパターンの変形ワックスパターンの変形なら作業用模型上でも適合不良となるため、本症例の原因とは考えにくいです。
解説
正解は⑴と⑵です。作業用模型上で適合していた冠が口腔内で浮き上がる場合、模型自体が口腔内を正確に再現していないか、模型上で見落とした干渉があると考えます。印象体を硬化完了前に撤去すると印象が変形し、模型の支台歯形態が実物とずれます。また隣接面コンタクトが強すぎると、冠が隣在歯に当たって支台歯に完全に着座できません。模型上で適合していたことから、ワックスパターンの変形などは考えにくいのです。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-02.html)を加工して作成