16 歳の女子。矯正歯科から口腔衛生管理の依頼があり来院した。矯正歯科治療開始予…
16 歳の女子。矯正歯科から口腔衛生管理の依頼があり来院した。矯正歯科治療開始予定であるという。朝食摂取後に、普段どおりの口腔清掃を行ったという。染め出し時の口腔内写真(別冊No. 10A)、齲蝕活動性試験の結果(別冊No. 10B)及びエックス線画像(別冊No. 10C)を別に示す。検査結果から口腔衛生指導内容に反映すべきなのはどれか。2 つ選べ。
- ⑴ 唾液緩衝能の低下検査で唾液緩衝能の低下が示されており、齲蝕リスクとして飲食習慣やフッ化物応用の指導に反映させます。
- ⑵ 唾液分泌量の低下検査では唾液分泌量の低下は示されていないと考えられ、指導に反映すべき項目ではありません。
- ⑶ プラークの付着状態染め出しでプラークの付着が確認されており、清掃が不十分な部位を中心に指導に反映させます。
- ⑷ 齲蝕関連細菌数の増加正答から、齲蝕関連細菌数の明らかな増加は示されていないと考えられます。
- ⑸ 唾液無機イオン濃度の上昇唾液無機イオン濃度の上昇は通常の齲蝕活動性試験の評価項目ではなく、指導内容とは関係しません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑴と⑶です。写真や検査結果は確認できませんが、正答から、齲蝕活動性試験では唾液緩衝能の低下が示され、染め出しでは普段どおりの清掃後にもプラークの付着がみられたと考えられます。矯正装置の装着で清掃が難しくなるため、プラーク付着部位に合わせたブラッシング指導と、緩衝能の低さを踏まえた飲食回数の管理やフッ化物の活用を指導に反映させます。ほかの項目は検査結果で異常が示されていないと考えられます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-02.html)を加工して作成