24歳の男性。定期健診で咬翼法エックス線撮影を行ったところ、下顎右側第一大臼歯と…
24歳の男性。定期健診で咬翼法エックス線撮影を行ったところ、下顎右側第一大臼歯と第二小臼歯の間の隣接面に、エナメル質の内側半分まで達する三角形の透過像がみられた。視診では齲窩は確認できない。この齲蝕が始まった部位として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 接触点の真上の辺縁隆線の頂上で、咬合の力がかかる部位辺縁隆線の頂上は自浄作用が働きやすく、隣接面齲蝕の始まる部位ではありません。
- ⑵ 接触点のすぐ歯頸側で、プラークが停滞しやすい部位接触点の歯頸側は自浄作用が及ばず、清掃も届きにくいため隣接面齲蝕の好発部位です。
- ⑶ 歯根の根尖の周囲で、歯根膜に接している部位歯根膜に覆われた根尖の周囲に、齲蝕が生じることはありません。
- ⑷ 咬合面の中央の小窩で、食物が押し込まれやすい部位咬合面の小窩の齲蝕は咬合面から進み、隣接面の透過像としては現れません。
- ⑸ 頬側面の歯頸部で、歯ブラシが強く当たる部位歯ブラシが強く当たる部位はむしろ清掃され、隣接面の齲蝕の始まりではありません。
解説
最も適切なのは、隣の歯との接触点のすぐ歯頸側で、プラークが停滞しやすい部位です。隣接面は歯ブラシが届きにくく、唾液や食物による自浄作用も働きにくいため、接触点の直下の歯頸側にプラークがたまり、齲蝕が始まります。エナメル質では小柱の走行に沿って円錐形に進むため、エックス線写真では表面を底辺とする三角形の透過像になります。視診では見つけにくく、咬翼法での検査が役立ちます。
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