9歳の女児。前歯の突出を主訴に来院した。保護者は、子どもに何か癖があるのではない…
9歳の女児。前歯の突出を主訴に来院した。保護者は、子どもに何か癖があるのではないかと心配している。口腔習癖の有無を確かめる診察の方法として適切なのはどれか。3つ選べ。
- ⑴ 身長の伸び方から、口腔習癖があるかどうかを判断する。身長の伸びは全身の成長の指標で、口腔習癖の有無は分かりません。
- ⑵ 歯の色の濃さを比べて、色の濃い歯の部位から癖の種類を判断する。歯の色の濃さは口腔習癖を判断する手がかりにはなりません。
- ⑶ 安静にしているときに、口唇が自然に閉じているかを観察する。口唇が閉じないことは、口呼吸や口唇の筋の働きの弱さを示す手がかりです。
- ⑷ 親指の背の皮膚に、指しゃぶりでできた硬いたこがないかを確かめる。吸指癖が続くと、指の皮膚に硬くなった部分(吸いだこ)ができます。
- ⑸ 唾液を飲み込むときに、口唇やオトガイの筋に強い緊張がみられるかを観察する。飲み込むときの過剰な筋の緊張は、舌を突き出す癖などを示す手がかりです。
解説
適切なのは、指の吸いだこを確かめること、安静時に口唇が閉じているかを観察すること、飲み込むときの口唇やオトガイの筋の緊張を観察することの3つです。指しゃぶりや舌を突き出す癖、口呼吸などの口腔習癖は、上顎前突や開咬の原因になります。習癖が残ったまま矯正治療を行うと後戻りの原因にもなるため、診察で習癖を見つけ、本人と保護者に説明して改善を図ります。
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