10歳の男児。転倒して上顎右側中切歯を打ち、1時間後に来院した。歯冠は動揺してお…
10歳の男児。転倒して上顎右側中切歯を打ち、1時間後に来院した。歯冠は動揺しており、歯根の破折を疑ったが、最初に撮影した口内法エックス線写真1枚では破折線ははっきりしなかった。次に行う検査の方法として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 数年後に歯根が完成してから、はじめて撮影する。外傷の直後に診断して処置を決める必要があります。
- ⑵ エックス線の照射の角度を変えて、複数の写真を撮影する。破折線は照射の方向と平行なときに写りやすいため、角度を変えて撮影します。
- ⑶ 歯髄電気診の結果から、歯根の破折の有無を判断する。歯髄電気診では破折の位置や有無は分かりません。
- ⑷ 1枚の写真で破折線が見えなかったため、破折はないと判断する。照射の角度によっては破折線が写らないため、1枚では否定できません。
- ⑸ 破折を確かめるため、歯を抜いて直接観察する。診断のために歯を抜くことは行いません。
解説
最も適切なのは、エックス線の照射の角度を変えて、複数の写真を撮影することです。歯根の水平破折の破折線は、エックス線の方向が破折面と平行に近いときに明瞭に写り、方向がずれると見えにくくなります。そのため、1枚の写真で見えなくても破折は否定できず、角度を変えた撮影やCTで確かめます。破折の位置によって、整復と固定の方法や予後が変わります。
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