生後1か月の女児。保護者から、授乳のときの口の動きについて質問を受けた。この時期…
生後1か月の女児。保護者から、授乳のときの口の動きについて質問を受けた。この時期の乳児にみられる哺乳に関わる反射として正しいのはどれか。
- ⑴ スプーンにのった食物を、上唇を下ろして取り込む。上唇で食物を取り込む動きは、離乳を始めたころから練習して獲得されます。
- ⑵ やわらかい食物を、舌で上あごに押しつけてつぶしてから飲み込む。舌で押しつぶす動きは、離乳の中期ころに獲得される随意的な動きです。
- ⑶ 口唇をしっかり閉じたまま、舌を口蓋に押しつけて嚥下する。口唇を閉じて行う成熟型の嚥下は、離乳の時期を通じて獲得されます。
- ⑷ 口角や頬に触れると、その方向へ顔を向けて口を開ける。探索反射で、乳首を探し当てる働きをもつ原始反射です。
- ⑸ 食物を舌で左右に動かし、奥の歯ぐきに運んですりつぶす。舌の左右の動きと歯ぐきでのすりつぶしは、離乳の後期ころにみられる動きです。
解説
正しいのは、口角や頬に触れるとその方向へ顔を向けて口を開ける反射です。これは探索反射で、口に入った乳首を吸う吸啜反射などとともに、哺乳反射と呼ばれる原始反射です。生まれつき備わっていて、乳児は意識しなくても乳を飲むことができます。哺乳反射は生後4〜5か月ころから弱まり、離乳が進むにつれて、食物を取り込む、舌でつぶす、歯ぐきですりつぶすといった動きを学習していきます。
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