70歳の男性。唾液の量が減ってから、パンやクッキーを食べるとまとまらず、飲み込み…
70歳の男性。唾液の量が減ってから、パンやクッキーを食べるとまとまらず、飲み込みにくくなったと訴えている。咀嚼の際に唾液が果たしている役割として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 唾液に含まれるアミラーゼが、肉や魚のたんぱく質を分解する。唾液のアミラーゼはでんぷんを分解する酵素で、たんぱく質は分解しません。
- ⑵ 食物を湿らせてやわらかくし、まとまった食塊を作りやすくする。唾液の水分と粘液が食物をまとめ、飲み込みやすい食塊を作ります。
- ⑶ 唾液に含まれる胆汁酸が、食物の脂肪を乳化して吸収しやすくする。胆汁酸は肝臓で作られて十二指腸に出るもので、唾液には含まれません。
- ⑷ 唾液に含まれる塩酸が、食物の繊維を溶かしてやわらかくする。塩酸は胃の壁細胞が分泌するもので、唾液には含まれません。
- ⑸ 唾液のムチンが咀嚼筋に作用し、かむ力そのものを強める。ムチンは粘りを与える糖たんぱく質で、筋の力を強める働きはありません。
解説
最も適切なのは、食物を湿らせてやわらかくし、まとまりのある食塊を作りやすくすることです。咀嚼では、歯で食物を細かくするとともに、唾液の水分とムチンで食物をまとめ、舌で飲み込みやすい形の食塊にします。唾液が減ると、パンのような乾いた食品はばらけて食塊になりにくく、飲み込みにくくなります。唾液のアミラーゼはでんぷんを分解しますが、たんぱく質や脂肪の消化には関わりません。
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