40歳の男性。抜歯の翌日に抜歯窩から出血が続き、来院した。顔色が悪く冷や汗をかい…
40歳の男性。抜歯の翌日に抜歯窩から出血が続き、来院した。顔色が悪く冷や汗をかいており、脈拍は毎分110回、血圧は90/60mmHgであった。大量の出血で血圧が下がったときに、体で起こる反応として正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 迷走神経の活動が高まり、心拍数を減らして血圧を保とうとする。血圧が下がると迷走神経の活動は弱まり、交感神経が働いて心拍数が増えます。
- ⑵ 心房から心房性ナトリウム利尿ペプチドが多く分泌される。このペプチドは心房が引き伸ばされたときに分泌され、循環血液量が減ると分泌は減ります。
- ⑶ 下垂体後葉からの抗利尿ホルモンの分泌が減り、尿量が増えて体液が失われる。体液を保つため、抗利尿ホルモンの分泌は増え、尿量は減ります。
- ⑷ 腎臓からレニンが分泌され、アンギオテンシンⅡが増えて血管が収縮する。腎臓の血流が減るとレニンが分泌され、アンギオテンシンⅡが血管を収縮させます。
- ⑸ 交感神経の働きで皮膚の細動脈が収縮し、皮膚が蒼白になる。皮膚の血管を収縮させて、重要な臓器への血流を保とうとします。
解説
正しいのは、腎臓からレニンが分泌されてアンギオテンシンⅡが増え血管が収縮すること、交感神経の働きで皮膚の細動脈が収縮して皮膚が蒼白になることの2つです。出血で血圧が下がると、圧受容器の反射で交感神経が働き、心拍数の増加と血管の収縮が起こります。さらに、レニン・アンギオテンシン・アルドステロン系や抗利尿ホルモンが働き、尿量を減らして循環血液量を保とうとします。
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