矯正歯科治療で歯を移動させると、歯槽骨では圧迫側で骨の吸収、牽引側で骨の形成が起…
矯正歯科治療で歯を移動させると、歯槽骨では圧迫側で骨の吸収、牽引側で骨の形成が起こる。この骨の改造に関わる細胞について正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 歯根膜の線維芽細胞は、酸を分泌して歯槽骨の無機質を溶かす。酸を分泌して骨を溶かすのは破骨細胞で、線維芽細胞は線維の産生と分解を担います。
- ⑵ カルシトニンは破骨細胞の働きを強め、血中カルシウム濃度を上げる。カルシトニンは破骨細胞による骨吸収を抑え、血中カルシウム濃度を下げます。
- ⑶ 骨細胞は、骨の表面に一列に並んで類骨を分泌し、骨を形成する。骨の表面に並んで類骨を分泌するのは骨芽細胞で、骨細胞は骨基質の中に埋まっています。
- ⑷ 破骨細胞は、造血幹細胞に由来する多核の細胞である。破骨細胞は単球・マクロファージ系の前駆細胞が融合してできる多核細胞です。
- ⑸ 骨芽細胞は、自ら作った骨基質に埋まると骨細胞になる。骨芽細胞は骨基質を分泌し、その中に埋め込まれて骨細胞へと変わります。
解説
破骨細胞が造血幹細胞由来の多核細胞であること、骨芽細胞が骨基質に埋まると骨細胞になることの2つが正しいです。破骨細胞は単球・マクロファージ系の前駆細胞が融合してでき、酸と酵素を分泌して骨を吸収します。骨芽細胞は間葉系の細胞に由来し、骨基質を作って石灰化させ、その中に埋まると骨細胞になります。歯の移動では、圧迫側で破骨細胞が、牽引側で骨芽細胞が働きます。カルシトニンは骨吸収を抑えます。
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