ある地域で、喫煙と歯周炎の関係を調べた複数の研究で、両者の関連が報告されている。…
ある地域で、喫煙と歯周炎の関係を調べた複数の研究で、両者の関連が報告されている。この関連が因果関係であると判断するために、必ず満たされていなければならない条件はどれか。
- ⑴ 動物実験でも、喫煙によって歯周炎が起こることが確かめられていること。動物実験の結果は因果関係を支える材料の一つですが、欠かせない条件ではありません。
- ⑵ 喫煙者の歯周炎の相対危険が、10以上の大きな値になっていること。関連の強さは判断の材料の一つですが、一定の値以上であることは条件ではありません。
- ⑶ 喫煙する人の全員に、歯周炎がみられていること。多くの病気は複数の要因で起こるため、全員に起こることは求められません。
- ⑷ 喫煙が、歯周炎の発生よりも時間的に前に起こっていること。原因は結果より先に起こらなければならず、時間的な前後関係は欠かせない条件です。
- ⑸ 関係を調べた研究が、ランダム化比較試験で行われていること。喫煙のように割り付けられない要因では、観察研究を積み重ねて判断します。
解説
必ず満たされていなければならないのは、喫煙が歯周炎の発生よりも時間的に前に起こっていることです。因果関係を判断する目安には、関連の強さ、一致性、特異性、時間的な前後関係、量と反応の関係、生物学的なもっともらしさなどがあります。このうち、原因が結果より先に起こることだけは欠かせない条件です。ほかの目安は判断を支える材料で、すべてがそろっている必要はありません。
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