ある地域の成人を調べたところ、飲酒量が多い人ほど歯周炎のある人の割合が高かった。…
ある地域の成人を調べたところ、飲酒量が多い人ほど歯周炎のある人の割合が高かった。ところが、飲酒量の多い人には喫煙者も多いことが分かった。この研究における喫煙の位置づけとして最も適切なのはどれか。
- ⑴ 参加者が過去の飲酒量を思い出すときに生じる、思い出しの偏りを示す要因思い出しの偏りは記憶の正確さの問題で、喫煙という別の要因の関与を説明しません。
- ⑵ 飲酒とも歯周炎とも関連しており、見かけの関連を生じさせている可能性のある交絡因子喫煙は飲酒と関連し、歯周炎の原因にもなるため、飲酒と歯周炎の関連をゆがめる交絡因子になります。
- ⑶ 歯周炎が進んだ結果として生じる、病気の経過の途中にある中間の要因喫煙は歯周炎の結果として生じるものではなく、歯周炎の前からある習慣です。
- ⑷ 調べた人数が少ないために生じる、偶然の誤差の大きさを示す要因偶然の誤差は人数を増やすと小さくなりますが、交絡は人数を増やしても解消しません。
- ⑸ 研究に参加する人を募集して選ぶ方法がかたよったことで生じた、選択の偏りを示す要因選択の偏りは対象者の選び方の問題で、喫煙が二つの要因の両方に関わる状況とは異なります。
解説
最も適切なのは、飲酒とも歯周炎とも関連し、見かけの関連を生じさせている可能性のある交絡因子と考えることです。交絡因子は、調べたい要因と結果の両方に関連し、その間の経路の途中にないものをいいます。喫煙者が飲酒も多く、喫煙そのものが歯周炎を悪くするなら、飲酒と歯周炎の関連の一部は喫煙によるものかもしれません。層別の解析や多変量解析で、喫煙の影響を取り除いて評価します。
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