ある観察研究で、コーヒーを多く飲む人ほど口腔癌が多いという結果が得られた。ところ…
ある観察研究で、コーヒーを多く飲む人ほど口腔癌が多いという結果が得られた。ところが、コーヒーを多く飲む人には喫煙者が多く、喫煙者どうし・非喫煙者どうしで比べ直すと、コーヒーの量による差はみられなかった。最初の結果を説明するものとして最も適切なのはどれか。
- ⑴ 喫煙が、コーヒーの量と口腔癌の両方に関係する交絡因子として働いていた。喫煙はコーヒーの量とも口腔癌とも関係するため、見かけの関連を生む交絡因子です。
- ⑵ 口腔癌になったことで、コーヒーを多く飲むようになっていた。原因と結果が逆になる場合でも、喫煙で層を分けて差が消えることは説明できません。
- ⑶ 口腔癌を診断した病理医の判定基準が、施設ごとに異なっていた。診断基準のばらつきは、喫煙で層を分けると差が消えることとは関係が乏しい現象です。
- ⑷ 口腔癌の人が、過去のコーヒーの量を多めに思い出して答えていた。思い出しの偏りでは、喫煙で層を分けると差が消えることを説明できません。
- ⑸ 対象者を集めた方法に偏りがあり、口腔癌の人が選ばれやすくなっていた。比べ直すと差が消えたのは喫煙で層を分けたためで、対象者の選び方の偏りでは説明できません。
解説
最も適切なのは、喫煙が交絡因子として働いていたという説明です。交絡因子とは、調べたい要因と結果の両方に関係し、見かけの関連を生む第三の要因です。ここでは喫煙がコーヒーの量とも口腔癌とも関係していたため、喫煙の有無で分けて比べると関連が消えました。交絡は、層別に解析する、統計学的に調整する、研究の計画の段階で無作為に割り付けるなどの方法で取り除きます。
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