30歳の男性。下顎左側第一大臼歯の咬合面に、深く大きな窩洞ができた。光重合型のコ…
30歳の男性。下顎左側第一大臼歯の咬合面に、深く大きな窩洞ができた。光重合型のコンポジットレジンで修復するにあたり、レジンを一度に詰めずに、少量ずつ重ねては光を当てる方法をとった。この方法をとる主な理由として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 窩洞の象牙質を溶かして、レジンとの間に機械的な引っかかりを作るため。レジンを重ねる操作で、象牙質が溶けることはありません。
- ⑵ レジンを重合させずに柔らかいまま残し、あとで形を整えやすくするため。各層を十分に硬化させることが目的です。
- ⑶ レジンの色を一層ずつ変えて、修復物の色を歯より白く仕上げるため。色を白く仕上げることは、少量ずつ重ねる主な理由ではありません。
- ⑷ 光を当てる回数を減らして、修復にかかる時間を短くするため。少量ずつ重ねると、照射の回数はむしろ増えます。
- ⑸ 重合で縮むときに窩壁にかかる力を小さくし、深い部分まで十分に硬化させるため。少量ずつ硬化させると、収縮の応力が減り、光も深部まで届きます。
解説
最も適切なのは、重合で縮むときに窩壁にかかる力を小さくし、深い部分まで十分に硬化させるためです。コンポジットレジンは重合するときに縮み、一度に多く詰めると窩壁から引きはがす力が大きくなって、すき間や術後の痛み、二次齲蝕の原因になります。また光は深い部分まで届きにくいため、厚く詰めると硬化が不十分になります。少量ずつ重ねて光を当てると、これらを防げます。
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