3歳の男児。全身麻酔下で多数歯の齲蝕治療を行う予定である。麻酔の担当医から、呼吸…
3歳の男児。全身麻酔下で多数歯の齲蝕治療を行う予定である。麻酔の担当医から、呼吸が止まると成人より早く血液中の酸素が下がるため注意が必要だと説明があった。この理由として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 血液中のヘモグロビンの量が成人の2倍あり、酸素を離しにくいため。幼児のヘモグロビンの量は成人の2倍ではなく、理由になりません。
- ⑵ 胸郭が硬く、深く息を吸っても肺が十分に広がりにくい構造であるため。幼児の胸郭はやわらかく、硬いことは理由になりません。
- ⑶ 肺胞の数が出生時にすでに成人と同じで、それ以上は増えないため。肺胞の数は出生後も増え続け、幼児期に増加します。
- ⑷ 気管が成人より太く長いため、吸った空気が肺に届くまでに時間がかかるため。幼児の気管は成人より細く短いです。
- ⑸ 体重あたりの酸素の消費量が成人より多く、肺にためておける酸素が少ないため。幼児は代謝が盛んで、呼吸が止まると酸素の蓄えがすぐに尽きます。
解説
最も適切なのは、体重あたりの酸素の消費量が多く、肺にためておける酸素が少ないためです。幼児は代謝が盛んで、体重あたりの酸素消費量が成人のおよそ2倍あります。一方で、肺に残る空気の量は体格に比べて少なく、呼吸が止まるとすぐに血液中の酸素が下がります。そのため小児の鎮静や全身麻酔では、気道の確保と酸素の投与を素早く行えるよう準備しておきます。
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