1歳の男児。発熱と口の中の多数の口内炎で痛がって飲食ができず、半日ほどで尿が減り…
1歳の男児。発熱と口の中の多数の口内炎で痛がって飲食ができず、半日ほどで尿が減り、ぐったりしてきた。成人と比べて乳幼児が脱水になりやすい理由として正しいのはどれか。
- ⑴ 基礎代謝が成人より低く、体の中で作られる代謝水が少ない。乳幼児の体重あたりの基礎代謝は成人より高く、代謝に伴う水分の必要量も多くなります。
- ⑵ 細胞内液の割合が細胞外液より大きく、水分が血管へ移りにくい。乳幼児では細胞外液の割合が成人より大きく、失われやすい水分が多いことが脱水の背景です。
- ⑶ 体重に占める水分の割合が成人より少なく、体内の水分の蓄えが乏しい。乳幼児は体重に占める水分の割合が成人より多く、少ないわけではありません。
- ⑷ 体重あたりの必要な水分量が多く、腎臓で尿を濃くする力が未熟である。乳幼児は体重あたりの水分の出入りが多く、尿を濃縮する力も弱いため水分を失いやすいです。
- ⑸ のどの渇きを感じる中枢が生まれつき働かず、水を欲しがらない。乳幼児も渇きを感じますが、自分で水分をとったり訴えたりすることが難しいのが問題です。
解説
体重あたりの必要な水分量が多く、腎臓で尿を濃くする力が未熟である、が正しいです。乳幼児は体重に占める水分の割合が大きく、特に細胞外液が多いうえ、体重あたりの代謝や不感蒸泄が多いため、1日に入れ替わる水分の割合が大きくなります。腎臓の濃縮力も未熟なので、飲食ができなくなると短時間で脱水に陥ります。口内炎で飲めない乳幼児では、尿量や活気をよく観察します。
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