35歳の男性。下顎右側第一大臼歯に、ゆっくり進んだ深い齲蝕があった。齲窩の象牙質…
35歳の男性。下顎右側第一大臼歯に、ゆっくり進んだ深い齲蝕があった。齲窩の象牙質を除去していくと、歯髄に近い部分に、周りより硬く光沢のある象牙質の層がみられた。歯髄側に作られたこの象牙質として最も適切なのはどれか。
- ⑴ セメント芽細胞が根管の中に入り込んで作ったセメント質セメント質は歯根の外側に作られ、歯髄側の層にはなりません。
- ⑵ 齲蝕の細菌が出した酸で脱灰され、溶け残った象牙質酸で溶けた象牙質は軟らかく、硬く光沢のある層にはなりません。
- ⑶ 齲蝕の刺激に反応して、象牙芽細胞などが新たに作った第三象牙質刺激に反応して歯髄側に作られる象牙質で、修復象牙質とも呼ばれます。
- ⑷ 歯根が完成するまでの発生の時期に作られた、原生象牙質原生象牙質は歯の形成期に作られ、刺激への反応ではありません。
- ⑸ エナメル芽細胞が歯髄側に移動して作った、エナメル質エナメル芽細胞は歯の萌出前に役目を終え、歯髄側では働きません。
解説
最も適切なのは、齲蝕の刺激に反応して象牙芽細胞などが新たに作った第三象牙質です。象牙質は、歯の形成期の原生象牙質、歯根の完成後に生理的にゆっくり作られる第二象牙質、齲蝕や咬耗などの刺激に反応して局所に作られる第三象牙質に分けられます。第三象牙質は歯髄を刺激から守る働きがあり、進行のゆっくりした齲蝕の直下によくみられます。
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