47歳の女性。上顎左側第一大臼歯を抜歯した翌日から、水を飲むと左の鼻から水が出る…
47歳の女性。上顎左側第一大臼歯を抜歯した翌日から、水を飲むと左の鼻から水が出ると訴えた。抜歯窩の奥が、上顎の骨の中にある空洞と交通したと考えられた。この空洞について正しいのはどれか。
- ⑴ 上顎骨の体の中にあり、鼻腔の中鼻道に開口している。上顎洞は上顎骨体の中にある最大の副鼻腔で、中鼻道に開きます。
- ⑵ 前頭骨の中にあり、鼻腔の上鼻道に開口している。前頭洞は前頭部にあり、中鼻道に開きます。
- ⑶ 篩骨の中に多数の小部屋として並び、眼窩の中に開口している。篩骨洞は鼻腔に開き、眼窩には開きません。
- ⑷ 上顎骨と口蓋骨の間を通る細い管で、口蓋の後方に開口している。これは大口蓋管で、空洞ではなく神経と血管の通り道です。
- ⑸ 蝶形骨の体の中にあり、鼻腔の後上方に開口している。蝶形骨洞は鼻腔の奥にあり、上顎の歯の根尖とは離れています。
解説
正しいのは、上顎骨の体の中にあり、中鼻道に開口していることです。上顎洞は最大の副鼻腔で、その底は上顎の小臼歯や大臼歯の根尖に近く、とくに第一大臼歯の根が洞の中に突き出していることもあります。そのため抜歯で洞の底が破れると、口腔と上顎洞が通じて、飲み物が鼻へ抜けるようになります。小さな交通は血餅の保護で閉じることもありますが、大きいものは閉鎖の手術を行います。
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