62歳の男性。歯科医院で食事の指導中に大きな食塊をのどに詰まらせ、声が出せず、強…
62歳の男性。歯科医院で食事の指導中に大きな食塊をのどに詰まらせ、声が出せず、強く腹部を突き上げても除去できなかった。医師が到着するまでの間に、救急隊の指示で、頸部の前面から気道へ緊急に穿刺することになった。穿刺する部位として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 胸骨の上縁にある頸切痕の真上の部位気管が深い位置にあり、大きな血管も近いため危険です。
- ⑵ 甲状軟骨の下縁と輪状軟骨の上縁の間輪状甲状膜は皮膚のすぐ下にあり、太い血管も少ない部位です。
- ⑶ 舌骨の下縁と甲状軟骨の上縁の間の膜この部位は声門より上で、声門の閉塞を越えて気道を確保できません。
- ⑷ 第2から第4の気管軟骨の前面甲状腺の峡部に覆われ、時間をかけて行う気管切開の部位です。
- ⑸ 輪状軟骨の下縁と第1気管軟骨の間甲状腺の峡部に近く、緊急の穿刺には向きません。
解説
最も適切なのは、甲状軟骨の下縁と輪状軟骨の上縁の間にある輪状甲状膜です。この部位は頸部の前面で皮膚のすぐ下にあり、大きな血管や甲状腺から離れているため、緊急時に短時間で気道を確保できます。上気道が閉塞して換気ができないときの最後の手段として、穿刺や切開を行います。気管切開は第2から第4の気管軟骨の高さで行い、時間に余裕があるときの方法です。
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