70歳の男性。慢性腎臓病で、腎臓の働きが大きく低下しているが、透析はまだ受けてい…
70歳の男性。慢性腎臓病で、腎臓の働きが大きく低下しているが、透析はまだ受けていない。抜歯の前に、腎臓の働きの低下による全身の変化と注意点を確認した。正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 尿を濃くする働きが高まるため、尿の量が減り色が濃くなりやすい。腎機能が落ちると尿を濃くする働きも低下します。
- ⑵ 腎臓から排泄されるカリウムが失われやすく、血中の値は低くなりやすい。腎機能が落ちるとカリウムは排泄されにくく、高くなりやすいです。
- ⑶ 腎臓でのビタミンDの活性化が高まり、腸からのカルシウムの吸収が増える。腎機能が落ちるとビタミンDの活性化は低下します。
- ⑷ 腎臓で排泄される薬は体にたまりやすいため、量を減らすか間隔を延ばす。排泄が遅れて血中濃度が上がるため、腎機能に合わせて調節します。
- ⑸ 腎臓で作られるエリスロポエチンが減るため、貧血が起こりやすくなる。エリスロポエチンの低下で、赤血球の産生が落ちます。
解説
正しいのは、腎臓で排泄される薬の量を減らすか間隔を延ばすこと、エリスロポエチンが減って貧血になりやすいことの2つです。腎臓は老廃物や薬の排泄、電解質の調節、エリスロポエチンの産生、ビタミンDの活性化を担います。働きが落ちると薬がたまりやすく、カリウムが上がり、貧血や骨の弱さが生じます。抗菌薬や鎮痛薬を選ぶときは、腎機能に合わせて量を調節します。
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