産業歯科医が、職場で扱う物質や環境と、それによって起こりうる口腔の健康障害を整理…
産業歯科医が、職場で扱う物質や環境と、それによって起こりうる口腔の健康障害を整理している。組合せとして正しいのはどれか。3つ選べ。
- ⑴ 塩酸や硫酸の蒸気:歯肉の縁に沿った青黒い色素の沈着酸の蒸気は歯の表面を溶かす酸蝕症を起こします。
- ⑵ 水銀を扱う作業:エナメル質の白濁した縞と褐色の斑点エナメル質の白濁と斑点は、過量のフッ化物による斑状歯の所見です。
- ⑶ 菓子の製造で舞う砂糖の粉じん:前歯の齲蝕の増加砂糖の粉じんが歯面に付着し、齲蝕が増えます。
- ⑷ 鉛を扱う作業:歯肉の縁に沿った青黒い色素の沈着鉛は硫化鉛として歯肉の縁に沈着し、鉛縁を作ります。
- ⑸ マッチなどの製造で黄リンを扱う作業:顎骨の壊死黄リンは顎骨の壊死を起こすことが知られています。
解説
正しいのは、砂糖の粉じんと前歯の齲蝕、鉛と歯肉縁の青黒い色素沈着、黄リンと顎骨の壊死の3つです。職業性の口腔疾患は、扱う物質によって現れ方が違います。酸の蒸気は歯の酸蝕症を、水銀は口内炎や歯肉炎を起こします。斑状歯は歯の形成期に過量のフッ化物をとったときに生じます。産業歯科保健では、こうした物質と障害の関係を知り、作業環境の改善や健診に生かします。
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