5歳の男児。母親に連れられて初めて来院した。乳歯の多くに大きな齲蝕があり、上顎の…
5歳の男児。母親に連れられて初めて来院した。乳歯の多くに大きな齲蝕があり、上顎の乳臼歯部の歯肉には膿瘍がみられる。母親は、これまで何度も歯の痛みを訴えられたが受診させなかったと話した。衣服は汚れており、体格は小さい。歯科医師の対応として正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 通告先は警察署で、児童相談所や市町村は受け付けていない。通告先は市町村、福祉事務所、児童相談所です。
- ⑵ 虐待の確証がなくても、疑われる段階で児童相談所などに通告できる。通告は確証を得る前の、疑いの段階で行うことが求められています。
- ⑶ 通告することは、歯科医師の守秘義務に反することにはならない。児童虐待の通告は、守秘義務の規定より優先されると定められています。
- ⑷ 通告するには、事前に母親の同意を書面で得ておく必要がある。保護者の同意は不要で、子どもの安全を優先して通告します。
- ⑸ 通告の前に、歯科医師が家庭を訪問して生活の様子を確かめる。家庭の調査は児童相談所などが行い、歯科医師は通告をします。
解説
正しいのは、確証がなくても疑われる段階で通告できること、通告が守秘義務に反しないことの2つです。多数の未処置の齲蝕を放置し、痛みを訴えても受診させないことは、ネグレクトを疑う手がかりになります。児童虐待の防止等に関する法律では、虐待を受けたと思われる児童を見つけた者に、市町村や児童相談所への通告を求めています。歯科医師は早く気づきやすい立場にあります。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。