5歳の男児。半年前に下顎左側第二乳臼歯に生活歯髄切断を行い、既製の乳歯冠で修復し…
5歳の男児。半年前に下顎左側第二乳臼歯に生活歯髄切断を行い、既製の乳歯冠で修復した。今回、定期診査で経過を確かめる。この歯で確かめるべき所見として正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 乳歯冠の表面が、天然の歯と同じ白い色に変わっていないか。金属の乳歯冠が白く変わることはなく、経過の評価の項目ではありません。
- ⑵ 後継永久歯の本数が、断髄の後に増えていないか。断髄によって後継永久歯の数が変わることはありません。
- ⑶ 断髄した歯が、隣の歯よりも早く大きく成長していないか。乳歯の歯冠が成長して大きくなることはありません。
- ⑷ エックス線画像で、根管の内側から歯根が吸収されていないか。断髄後に歯髄の炎症が続くと、根管の内側からの内部吸収が起こることがあります。
- ⑸ エックス線画像で、根分岐部に透過像が現れていないか。歯髄の感染が残っていると、乳臼歯では根分岐部に病変が現れやすくなります。
解説
確かめるべきなのは、根管の内側から歯根が吸収されていないか、根分岐部に透過像が現れていないかの2つです。乳歯の生活歯髄切断の後は、症状の有無に加えて、エックス線画像で根部歯髄の状態を間接的に評価します。根部歯髄に炎症が続くと内部吸収が起こり、感染が広がると根分岐部や根尖に透過像が現れます。異常があれば感染根管治療や抜歯を検討し、後継永久歯への影響を防ぎます。
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