40歳の女性。下顎左側第一大臼歯の根管充塡を終えた。この歯は近心と遠心の辺縁隆線…
40歳の女性。下顎左側第一大臼歯の根管充塡を終えた。この歯は近心と遠心の辺縁隆線を含む大きな歯質の欠損がある。この歯の今後の修復について正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 失活した歯は生活歯より歯質が強くなるため、小さなインレーで十分である。大きな欠損のある失活歯は割れやすく、小さなインレーでは破折を防げません。
- ⑵ 仮封のまま数か月使い続けても、根管が再び感染することはない。仮封材は長く使うと漏れや脱落が起こり、根管の再感染の原因になります。
- ⑶ 辺縁隆線が失われた歯は、咬頭を低く削らずにそのまま残す方が割れにくい。辺縁隆線を失った歯の咬頭はたわみやすく、覆わなければ割れやすくなります。
- ⑷ 咬頭を覆う形の修復で、かむ力による歯の破折を防ぐ。失活して歯質が大きく失われた臼歯は割れやすく、咬頭を覆う修復で守ります。
- ⑸ 根管充塡の後は早めに歯冠側を確実に封鎖し、細菌の再侵入を防ぐ。歯冠側からの漏れは根管の再感染の原因になるため、早く確実に封鎖します。
解説
正しいのは、咬頭を覆う形の修復で歯の破折を防ぐこと、根管充塡の後は早めに歯冠側を確実に封鎖することの2つです。根管治療を受けた臼歯は、とくに近心と遠心の辺縁隆線を失っていると、咬頭がたわんで割れやすくなります。そのため咬頭を覆うアンレーや冠で修復します。また仮封のまま長く過ごすと、歯冠側から細菌が入り込んで根管が再び感染するため、根管充塡後は早めに最終的な修復を行います。
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