35歳の女性。下顎左側第二小臼歯の根管治療中、根管を乾燥させようとしてエアーを根…
35歳の女性。下顎左側第二小臼歯の根管治療中、根管を乾燥させようとしてエアーを根管に吹きつけた直後、左の頬からオトガイ部が急に腫れた。腫れた部位を押すと、雪を握ったような感触がある。痛みは軽く、呼吸は苦しくない。この状態について正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 根管洗浄液が根尖の外に漏れ、組織が溶けて内出血が広がった状態である。エアーを吹いた直後の握雪感のある腫れは、空気の流入によるものです。
- ⑵ 根管や歯周組織から、皮膚の下の組織に空気が入り込んだ状態である。エアーが根尖孔や歯肉溝から組織の中に入ると、皮下気腫が生じます。
- ⑶ 多くは数日で空気が吸収されるが、感染を防ぐ配慮が必要である。空気は自然に吸収されますが、口腔の細菌が入り込むため抗菌薬を用いることがあります。
- ⑷ 局所麻酔薬に対する即時型アレルギーで、皮膚に蕁麻疹が広がった状態である。押すと雪を握ったような感触がある腫れは、アレルギーの所見ではありません。
- ⑸ 血管を傷つけて組織の中に血液がたまり、血腫ができた状態である。血腫では握雪感はなく、皮膚の色の変化を伴うことが多くなります。
解説
正しいのは、根管や歯周組織から皮膚の下の組織に空気が入り込んだ状態であること、多くは数日で吸収されるが感染を防ぐ配慮が必要であることの2つです。根管の乾燥にエアーを直接吹きつけると、空気が根尖孔から組織の中へ入り、急な腫れと、押すと雪を握ったような感触を生じます。これを皮下気腫といいます。根管の乾燥にはペーパーポイントを用い、エアーを直接根管に向けないことで防ぎます。
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