4歳の女児。保護者から、歯の根元に黒い点々が線のようについていて、歯みがきでは取…
4歳の女児。保護者から、歯の根元に黒い点々が線のようについていて、歯みがきでは取れないと相談された。上下の乳歯の歯頸部に沿って、黒い細かい点が線状に並んでいる。探針で触れても歯質は硬く、齲窩はない。この着色の説明として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 黒い点は象牙質に達した齲蝕で、急いで削ってコンポジットレジンで修復する必要がある。歯質は硬く齲窩もなく、齲蝕を示す所見ではありません。
- ⑵ 細菌の色素と鉄による外来性の着色で、齲蝕ではなく、専門的な清掃で除去できる。黒い線状の着色は色素を作る細菌による外来性のもので、歯質は健全です。
- ⑶ 歯髄が壊死して血液の成分が歯質に入り込み、黒く変色したものである。歯髄の壊死による変色は歯冠全体の灰色の変化で、歯頸部の点状の着色ではありません。
- ⑷ フッ化物を過剰にとったために、エナメル質が黒く変色したものである。歯のフッ素症は白濁や褐色の斑で、歯頸部に沿った黒い点状の着色ではありません。
- ⑸ 歯の形成期に服用した抗菌薬によって、歯の内部から黒く染まったものである。形成期の抗菌薬による着色は歯の内部の帯状の変色で、表面の点状の着色ではありません。
解説
最も適切なのは、口腔の細菌が作る色素と鉄が結びついた外来性の着色で、齲蝕ではなく、専門的な清掃で除去できると説明することです。歯頸部に沿って黒い細かい点が線状に並ぶ着色は、色素を作る細菌によるもので、小児に多くみられます。歯質は硬く健全で、齲蝕とは異なります。家庭の歯みがきでは取れにくいですが、歯科医院での歯面清掃で除去できます。再び付くこともあるため、定期的に確かめます。
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