2歳6か月の男児。多数の乳歯に重い齲蝕があり、夜も痛がって眠れないことがある。何…
2歳6か月の男児。多数の乳歯に重い齲蝕があり、夜も痛がって眠れないことがある。何度か歯科を受診したが、泣いて暴れるため治療が進まなかった。全身の健康状態に問題はない。この患児への対応として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 抑制具で体を固定し、1回の外来で数時間かけて多数の歯をまとめて治療する。長時間の抑制による治療は身体的にも心理的にも負担が大きく、安全性も低くなります。
- ⑵ 家庭での仕上げみがきの指導を行い、齲蝕の治療は行わない。すでに痛みのある重い齲蝕には、予防の指導だけでなく治療が必要です。
- ⑶ 協力が得られるようになる5歳ごろまで、痛み止めの内服を続けて治療を待つ。痛みや感染が続き、齲蝕も進むため、治療を長く待つのは適切ではありません。
- ⑷ 乳歯は生え替わるため、痛む歯はまとめて抜歯して乳歯がない状態にする。乳歯は咀嚼や発音、永久歯の萌出の誘導に必要で、保存できる歯は治療します。
- ⑸ 全身麻酔下で多数の歯の治療をまとめて行い、保護者に家庭での予防を指導する。協力が得られず治療が必要な歯が多い幼児では、全身麻酔下で一度に治療し、再発の予防も行います。
解説
最も適切なのは、全身麻酔のもとで多数の歯の治療をまとめて行い、あわせて保護者に家庭での予防を指導することです。低年齢で協力が得られず、治療が必要な歯が多い場合、外来での治療は進まず、子どもの恐怖も強くなります。全身麻酔下での治療は、短期間に安全に多数の歯を治療できる方法です。ただし原因となる食習慣や清掃が変わらなければ再発するため、保護者への予防の指導と定期的な管理を合わせて行います。
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