60歳の男性。2型糖尿病で血糖を下げる薬を服用している。朝食をとらずに歯科を受診…
60歳の男性。2型糖尿病で血糖を下げる薬を服用している。朝食をとらずに歯科を受診し、治療の途中で冷や汗をかき、動悸と手のふるえを訴えた。このときの冷や汗、動悸、手のふるえが起こる仕組みとして最も適切なのはどれか。
- ⑴ 血糖が下がったことに反応して、インスリンの分泌がさらに増え、筋がけいれんしている。血糖が下がるとインスリンの分泌は抑えられ、症状はアドレナリンによるものです。
- ⑵ 血糖が上がりすぎたことで、尿の量が増えて脱水が進み、体温を下げようとしている。朝食をとらずに血糖を下げる薬を服用している状況では、血糖は上がりすぎるのではなく下がります。
- ⑶ 血糖が下がったことに反応して、アドレナリンの分泌が増え、交感神経の症状が出ている。低血糖になると血糖を上げようとアドレナリンが分泌され、発汗や動悸、ふるえが出ます。
- ⑷ 血糖が下がったことに反応して、副交感神経が強く働き、心拍数が下がっている。動悸は心拍数の増加によるもので、交感神経が働いた結果です。
- ⑸ 血液中のケトン体が急に増えて、血液が酸性に傾き、呼吸が深くなっている。ケトン体の増加による酸性への傾きはインスリンの不足で起こり、この症状とは異なります。
解説
最も適切なのは、血糖が下がったことに反応してアドレナリンの分泌が増え、交感神経の症状が出ていることです。血糖を下げる薬を服用しながら食事をとらないと、低血糖が起こります。血糖が下がると、体は血糖を上げるためにアドレナリンやグルカゴンを分泌し、その作用で冷や汗、動悸、手のふるえが現れます。さらに血糖が下がると、脳へのブドウ糖が不足して意識の障害が起こります。意識があればブドウ糖を口からとらせます。
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