62歳の女性。関節リウマチのため、副腎皮質ステロイドを毎日内服して5年になる。全…
62歳の女性。関節リウマチのため、副腎皮質ステロイドを毎日内服して5年になる。全身麻酔下で顎の手術を受けることになり、主治医と相談して手術の日にステロイドを増量する予定となった。増量が必要になる理由として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 長く補われたことで副腎皮質が萎縮し、手術のストレスに見合う量のコルチゾールを分泌できないため外から長く補われると副腎皮質の働きが抑えられ、ストレス時に必要な量を分泌できなくなります。
- ⑵ ステロイドが関節リウマチの痛みを抑えるため、手術の痛みにも同じように効くため手術の痛みは鎮痛薬などで対応し、ステロイドを鎮痛の目的で増量するのではありません。
- ⑶ 長く服用したことで副腎髄質が大きくなり、手術の刺激でアドレナリンが出すぎて血圧が上がるためステロイドの長期服用で萎縮するのは副腎皮質で、髄質の肥大が問題になるのではありません。
- ⑷ 手術で出血すると、ステロイドが血液とともに体外へ失われて効果がなくなるため出血による喪失を補うことが増量の目的ではなく、ストレス時の不足を補うことが目的です。
- ⑸ ステロイドは手術の傷の治りを早めるため、量を増やすほど創が速く治るためステロイドはむしろ傷の治りを遅らせるため、創の治癒を早める目的で増量することはありません。
解説
最も適切なのは、長く外から補われたことで副腎皮質が萎縮し、手術のストレスに見合うだけのコルチゾールを分泌できないためです。副腎皮質ステロイドを長く服用すると、下垂体からの副腎皮質刺激ホルモンが抑えられ、副腎皮質が萎縮します。手術などの強いストレスがかかると本来はコルチゾールの分泌が増えますが、それができず、血圧の低下やショックに至ることがあります。そのため手術の時期に量を補います。
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