13歳の女子。下顎前歯の叢生を主訴に来院した。下顎の歯列模型で、犬歯の遠心から反…
13歳の女子。下顎前歯の叢生を主訴に来院した。下顎の歯列模型で、犬歯の遠心から反対側の犬歯の遠心までと、第一大臼歯の近心までの歯列弓の長さを合わせた利用できる長さは68mmであった。同じ範囲に並ぶ永久歯の歯冠幅径の総和は76mmであった。この結果の解釈として正しいのはどれか。3つ選べ。
- ⑴ 叢生は、歯と顎の大きさの不調和から生じていると考えられる。歯冠幅径の総和が歯列弓の長さを上回ることが、叢生の主な原因になります。
- ⑵ 歯の大きさに対して歯列弓の長さが8mm不足している。利用できる長さ68mmから必要な長さ76mmを引くと、8mmの不足になります。
- ⑶ 不足量の大きさは、抜歯を伴う治療計画を検討する根拠になる。大きな不足量は、歯を並べる余地を作るために抜歯を検討する理由の一つになります。
- ⑷ 永久歯の歯冠幅径は成長とともに増すため、成長後に計測し直す。萌出した永久歯の歯冠の大きさは、成長しても変わりません。
- ⑸ この計測値から、下顎骨の前後的な位置の異常を診断できる。模型分析は歯と歯列の大きさの関係を調べるもので、顎骨の前後的位置は頭部エックス線規格写真で評価します。
解説
8mmの不足があること、叢生が歯と顎の大きさの不調和によること、抜歯を検討する根拠になることの3つが正しい解釈です。利用できる歯列弓の長さから必要な長さを引いた値が負であれば、歯をすべて並べる余地が足りません。不足量が大きいほど、歯列の拡大だけでは対応しにくくなります。一方、模型分析では顎骨の前後的な位置は分からず、萌出した歯の歯冠幅径は成長で変化しません。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。