4歳の女児。歯科健診で乳歯列を診察し、次の所見を記録した。正常な乳歯列の所見はど…
4歳の女児。歯科健診で乳歯列を診察し、次の所見を記録した。正常な乳歯列の所見はどれか。
- ⑴ 上顎乳犬歯の近心と下顎乳犬歯の遠心に、それぞれ空隙がある。霊長空隙と呼ばれ、正常な乳歯列にみられる空隙です。
- ⑵ 上下の乳前歯の重なりが深く、下顎の乳前歯がほとんど見えない。下の前歯が隠れるほどの深い重なりは過蓋咬合で、正常とはいえません。
- ⑶ 第二乳臼歯の遠心面で、下顎が上顎より大きく遠心に位置している。下顎が大きく遠心にある段差は、上顎前突につながりやすい関係です。
- ⑷ 上下の歯列の正中が、左右に4mmずれている。4mmの正中のずれは、交叉咬合などの異常を疑う所見です。
- ⑸ 前歯部で、下顎の乳前歯が上顎の乳前歯より唇側でかんでいる。下の前歯が前にかんでいるのは反対咬合です。
解説
上顎乳犬歯の近心と下顎乳犬歯の遠心に空隙があることが、正常な乳歯列の所見です。乳歯列では歯と歯の間に空隙があるのがふつうで、この特定の位置の空隙は霊長空隙と呼ばれます。これらの空隙は、より大きな永久歯が並ぶための余地になります。第二乳臼歯の遠心面の関係は、上下がそろっているか下顎がわずかに近心にあるのが一般的で、下顎が大きく遠心にある場合は上顎前突につながりやすくなります。
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