62歳の女性。右側の下唇からオトガイにかけて、歯みがきや洗顔のたびに数秒間続く電…
62歳の女性。右側の下唇からオトガイにかけて、歯みがきや洗顔のたびに数秒間続く電撃様の激痛をくり返している。痛みのない時期には症状はなく、歯と歯周組織に異常はみられない。頭部の画像検査で腫瘍はみられなかった。まず用いる薬として最も適切なのはどれか。
- ⑴ アセトアミノフェン一般の鎮痛薬は、三叉神経痛の発作性の痛みにはほとんど効きません。
- ⑵ アシクロビル帯状疱疹などのウイルス感染に用いる薬で、この痛みの治療には用いません。
- ⑶ カルバマゼピン典型的な三叉神経痛で、まず用いられる抗てんかん薬です。
- ⑷ プレドニゾロン炎症を抑える副腎皮質ステロイドで、三叉神経痛の発作を抑える薬ではありません。
- ⑸ アモキシシリン細菌感染に用いる抗菌薬で、感染の所見のない神経痛には効果がありません。
解説
カルバマゼピンが最も適切です。触れるなどの軽い刺激で誘発される数秒間の電撃様の痛みが、三叉神経の第3枝の領域にくり返し起こり、歯や歯周組織に原因がないことから、三叉神経痛と考えられます。三叉神経痛の薬物療法では、神経の異常な興奮を抑える抗てんかん薬のカルバマゼピンがまず用いられます。一般の鎮痛薬は効きにくく、抗ウイルス薬や抗菌薬は原因に合いません。画像で腫瘍などの二次的な原因がないことを確かめてから用います。
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