55歳の男性。頸部の手術を受けた後から、舌を前に突き出すと右側へ偏るようになった…
55歳の男性。頸部の手術を受けた後から、舌を前に突き出すと右側へ偏るようになった。右側の舌には萎縮もみられる。味覚と舌の感覚に異常はない。障害された神経として最も考えられるのはどれか。
- ⑴ 右側の顔面神経顔面神経は表情筋を支配し、障害では口角の下垂などが生じ、舌の偏位は起こりません。
- ⑵ 右側の舌神経舌神経は舌の前方の感覚を伝える神経で、障害されると感覚が鈍くなります。
- ⑶ 左側の舌下神経左側の麻痺では、突出した舌は左側へ偏り、萎縮も左側に現れます。
- ⑷ 右側の舌咽神経舌咽神経は舌の後方の感覚と味覚を伝え、舌の運動の偏りは起こしません。
- ⑸ 右側の舌下神経舌下神経は同側の舌筋を支配し、麻痺すると突出した舌は麻痺側へ偏ります。
解説
右側の舌下神経の障害が最も考えられます。舌下神経は舌筋を支配する運動神経で、片側が障害されると同じ側の舌筋が麻痺して萎縮します。舌を突き出すときは左右のオトガイ舌筋が舌を前方へ押し出しますが、麻痺側の力が弱いため、健側の力に押されて舌は麻痺側へ偏ります。感覚と味覚に異常がないことから、舌神経や舌咽神経の障害とは区別できます。
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