55歳の男性。重度の慢性歯周炎で、下顎右側第一大臼歯は歯槽骨の支持が大きく失われ…
55歳の男性。重度の慢性歯周炎で、下顎右側第一大臼歯は歯槽骨の支持が大きく失われ、動揺が強い。2型糖尿病で血糖の管理は不良である。歯周炎を悪化させる因子について正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 咬合性外傷は、プラークがなくても深い歯周ポケットを作り出す。咬合性外傷だけでは歯周ポケットはできず、プラークによる炎症と重なると破壊が進みます。
- ⑵ 二次性の咬合性外傷は、支持の減った歯に通常の力が加わって起こる。歯周組織の支持が減ると、普通の咬合力でも外傷性の力として働きます。
- ⑶ 糖尿病は好中球の働きを弱め、歯周炎を悪化させる。高血糖は好中球の機能や創傷治癒を損ない、歯周炎を進めます。
- ⑷ 一次性の咬合性外傷は、歯周組織の支持が減った歯に生じるものをいう。一次性は健全な歯周組織に過大な力が加わって起こるものをいいます。
- ⑸ 喫煙は歯肉の血流を増やし、歯肉からの出血を目立たせる。喫煙は歯肉の血管を収縮させ、出血をかえって隠します。
解説
二次性の咬合性外傷が支持の減った歯に通常の咬合力が加わって起こること、糖尿病が好中球の働きを弱めて歯周炎を悪化させることの2つが正しいです。歯周炎はプラークが原因ですが、咬合性外傷、糖尿病、喫煙などの因子が加わると破壊が進みやすくなります。咬合性外傷は、健全な歯周組織に過大な力が加わる一次性と、支持の減った歯に通常の力が加わる二次性に分けられます。
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